Jar-BeatRecord/ジャービートレコード

DJ Kentaroの新作もプロデュースしたばかりの
XLIIがUKの「CIVIL MUSIC」から国外初作品をリリース！
Neon High' はXLIIの国外初の本格的リリースであり、Civil Musicからのデビュー作品でもある。
ヒップホップに近未来的かつ斬新な手口で切り込んだこのEPは、80/160bpmまたは70/140bpmの
ハーフタイム/ダブルタイムのテンポを駆使しつつ、クラブサウンドを組み込んでいる。全く異なるサウンド要素にひるむ事なく挑み、新時代のダイナミックスで違和感なく料理する、大胆不敵かつ多彩な
ダンスミュージックに仕上がっている。
'Neon High'のリスナーはヒップホップのスワッガーからダンスフロアのノリまで揺さぶられ続けること間違いなし。悪ガキ的なビート、808、エスニックサウンド、ギャングスタなシンセまで鮮やかに
ブレンドしている。また、世界レベルのスター、DJKentaroの新作（Ninja Tuneより6月発売）もプロデュースしたばかりのXLIIは、その重役をこなした手腕を自作のサウンドとビートでも充分に示している。
レトロ・ロボット的な'Dilated'では、歪んだアラブ系シンセ、宇宙的アルペジオ、そしてバルカンのシンセラインが混じりあう。
ボーコーダーで加工されたXLIIのボーカルが効いている：｢ハイになってるか？｣｢瞳孔が拡がってるぞ、ハイなのか？顔を隠すな。
目を見せろ｣。一方"No Cure"はゲットーテックな空気感を持つ。ヒップホップのパレット上で進化した空想上のジュークだ。
パンチがあってタフ、この変幻自在なダブルタイムビートはジャンルの枠を超えて、ダンスフロアまで惹きつける。また、'Thro-Yo!'ではリズミックなシンセ、ハイハット、ずしっと響く808キックとどくどく
脈打つようなリズムが宇宙的広がりのあるビートを織り成している。
"Throw Your Hands Up"と叫ぶフックに煽られて鳥肌が立つようなクライマックスが待っているのがこの1曲だ。"Rasclap"はアルバムの中でも“分かりやすい”1曲と言えそうだ。ダーティーで、歪んでい
て、どこかグライムっぽい。ファンクなシンセが、やがて重なり合う手拍子とダンスホールボーカルのサンプルが鳴り響くラガ・ビートに連れて行く。Starkeyがリミックスした"Thro Yo!"は、原曲のタフな
一面をさらに押し出している。広がりのあるシンセのカウントダウンがやがて攻撃的なスネアと共に一気にネオン・グライム・リディムの世界に引き込む。'No Cure'のリミックスの中でも、Ghost 所属で
今後の活躍に注目が集まるアーティストEANの作品は秀逸だ。その繊細かつ複雑なシンセの組合せが、ダブルテンポを駆使したダイナミックな流れの1曲に宇宙的広がりをもたせ包み込んでいる。
■ Track List
A1. DILATED A2. NO CURE B1. THRO YO! B2. RASCLAP