Atsuhiro Ito / Midnight Pharmacist / BLACKSMOKER[国内新品CD/EXPERIMENTAL]


これは蛍光灯を音源とする自作音具OPTRON / 伊東 篤宏による、
「新・東京土人の為の電子音楽」である。
エクスペリエンタルミュージックシリーズ第3弾!THE LEFTYも参加。解説付。


伊東篤宏の活動はこれまで、どちらかというとアーティー且つノイズ・アヴァンギャルド的な見られ方(観られ方)、聴き方をされてきた様に思う。それは彼自身がそもそも現代美術の領域から、自作音具OPTRONを使った音のアプローチを開始した事や、即興音楽家との共演が多い事からも決して間違ったイメージとは言えない。しかしこのアルバムは多くのそういった固定されたイメージを払拭し、新たな聞き手を獲得するであろう。そう、このアルバムが「 BLACK SMOKER RECORDS 」からのリリースである事は必然である。ここから今日のダンスミュージックの影響、そして世界各国の所謂「民族音楽」や「辺境ポップス」的サウンドを聴きとる事は容易い。付け加えれば、ここには前世紀末に日本が世界に発信して来た「ジャパニーズ・ノイズ」的なアプローチや、理屈っぽいアーティーなコンセプトなどは存在しない。ここで鳴っている音楽は、今日の東京(そう、微妙に放射能濃度の高い!)の確実に変わっていかざるを得ない日常を生きる、タフな新・東京土人の為の電子音楽なのである。

● アーティスト プロフィール
伊東 篤宏 / Atsuhiro Ito
1965年生まれ。美術家、OPTRONプレーヤー。98年に蛍光灯の放電ノイズを拾って出力する「音具」、OPTRON を制作、命名。展覧会会場などでライヴを開始する。2000年以降、国内外の展覧会(個展、グループ展等)、音楽フェスティバルなどからの招集を受け、世界各国で展示とライヴ・パフォーマンスをおこなっている。当初、遠隔操作で独立したオブジェクト・スタイルだったOPTRONも数々の改良を重ね、2005年より現在の手持ちの形態となり、所謂サウンドアート的展開からロック〜ジャズ・バンド、ダンスミュージック的アプローチまで、音の大小や空間の規模を問わないそのパフォーマンスで、様々なタイプのサウンド・パフォーマー達やダンサーとの共演、コラボレーションも多数おこなっている。


参加アーティスト:THE LEFTY(KILLER-BONG&JUBE)

ライナーノーツ:佐々木敦
型番 国内新品CD
販売価格
1,650円(税込)
購入数