了-ryo- _ VA4B _ rain's-image records[国内新品12"/BREAKBEATS]

インストゥルメンタルの配置が様々なイメージを映し出すSide-A「VA4B」は前作「I nner Beat EP」の路線を引き受けつつ、
外界に開かれることを躊躇しない、より開放的に音が拡散する4ビート・トラック。
それでいながら、安易なダイナミズムに逃げることを決して許さない美学が、全体を貫いている。
音楽的ルーツを同じくするブレイクビーツとハウスを、極限まで原点へと回帰させた「Flying & Wind pt.1」、
そしてその回答の一つを自ら提示する「同pt.2」は、再びハウス・サイドへと歩み寄ることで、時代を捉え/遡り/そしてその循環を超えようとする意志を見事に表現している。音楽の奥底に風景を湛える了-ryo-ならではの個性はそのままに、ダンス・フロアへの接近が見られる本作。今後の躍進を期待させるに十分であると同時に、音楽シーンに新たな風を吹き入れることだろう。
■PROFILE■
「ストリート感覚」という曖昧な言葉でしか表現されない凡百なビートとは全くの別物−そう思えてしまうほど、
了-ryo-のトラックはあまりに音楽的だ。
 キメ細かいサンプルの組み立てがストーリーを綴っていく、1st"12「Desert Pianist」を05年にリリース。
その後、自身のレーベル 『 Rain's-Image Records 』 をスタートする。
サンプラーという「機材」を「楽器」と受け止めることで、既存のフォーマットに捉われない制作スタイルにこだわり続ける中、
より自由度が高くフィジカルな曲構成を求めて着手したのは独自の世界観を持つディープハウス・トラック。
天空への上昇と薄暗い地下への下降とを自在に行き来する「Inner-Beat EP」をリリースした06年は、
一人のトラックメイカーの存在が確実に浸透していることが証明された年でもあった。
 現在もいくつかのリリースが待たれる中、都内の様々なイベントに出演。自身の楽曲を解体、リアルタイムで再構築していく
MPCを用いたライブ・スタイルを展開している。
毎回のライブが実験の場であり制作の過程でもあるという姿勢は、生楽器とのセッションを繰り返す
「Under Groove」名義の活動ともリンクしている。
型番 国内新品12"
販売価格
1,100円(税込)
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